ペットの防災手帳(江戸川区)

大地震などの災害が起こって、もし、避難が必要になった場合は、ペットも一緒に避難することになります。
しかし、避難所には動物が苦手な人や動物アレルギーの人、他の動物などとの共同生活になります。
どのような準備が必要か考えてみましょう。

1.災害が発生したら同行避難が原則です

動物は本能で安全な場所に逃げると考えるのは間違いです。
ペットは世話をしてくれる人がいないと生きていけません。
災害時にペットを置き去りにしたり、むやみに放したりしないでください。
後で連れに戻ろうとして二次災害にあったり、街に放れたペットが人に被害を及ぼすことがあります。
避難しなくてはならない状況になったら、ペットと離れ離れにならないようキャリーバッグやケージに入れて同行避難してください。
※避難場所に同行できるペットは犬、猫、小動物(小鳥や小型げっ歯類など)です。
それ以外の動物を飼われている方は、一時的に預かってもらえる友人や親戚等を探しておきましょう。
また、同行できる動物であっても極端に吠えたり、人を噛んだりして避難所を出なければならなくなることがあります。
日頃からのしつけが大切です。

2.日頃からの備えと飼育の基本

(1)ペットの防災用品

災害時には、ペット用品も手に入りにくくなります。
避難所では、人に対する準備は進めていますが、ペットに対する備えは飼い主の責任でそろえることになります。
下記のチェックリストを参考に、ペットの命や健康にかかわるものを最優先に、日ごろから準備をしましょう。
すぐに持ち出せる場所に保管することも大切です。
≪チェックリスト≫
□ペットフード(最低3日分、できれば5日分以上)
□水(最低3日分、できれば5回分以上)
□キャリーバッグ、ケージなど運搬具
□首輪、リード、ハーネスなど繋留具、迷子札
□トイレ用品(ペットシーツ、フン袋、新聞紙等)
□食器(フード・水用)
□健康記録やペット手帳(飼い犬鑑札やマイクロチップ番号を控えたもの、予防接種や病歴の記録)
□ペットの写真(迷子時など必要、携帯写真も可)
□ペットの愛用品(オモチャや敷物など)

(2)身元表示

迷子札(犬の場合は鑑札・注射済票も)をつけておきましょう。
またマイクロチップは半永久的に個体識別が可能となります。

(3)健康管理

普段から体を清潔に保ち、定期的にノミや外部寄生虫の駆除、狂犬病予防注射(犬)、その他ワクチン接種をおこないましょう。
不妊去勢手術をていれば、避難所で他の動物とトラブルも防止できます。
避難所では、見ず知らずの人や他のペットとの接触が想定されます。日頃からペットの健康を保つようにしましょう。
ペットのためだけでなく、周囲の人たちに安心感を与えることができます。

・ノミやダニの予防をする
・各種ワクチンを接種する
・犬には年に1回、狂犬病予防注射を受ける
・定期的にシャンプーをし、体を清潔に保つ

(4)しつけ

避難所では見知らぬ環境や人に囲まれストレスからペットが思わぬ行動をとることもあります。
いざという時に飼い主がきちんとコントロールできるよう、基本的なしつけをしておきましょう。

≪犬の場合≫
□「待て」「伏せ」「おいで」等の基本的な号令に従う
□ケージやキャリーバッグに嫌がらずに入る。中で長時間すごせる
□無駄吠えしない
□トイレは決められた場所でする
□他人や他の動物を怖がったり、攻撃的にならない

≪猫の場合≫
□首輪やハーネスを嫌がらない
□ケージやキャリーバッグに嫌がらずに入る。中で長時間すごせる
□トイレは決められた場所でする(猫用トイレで排泄できる)
□他人や他の動物を怖がらない

(5)飼い主さんの心がけ

避難所では、飼主同志で協力して動物の管理をすることになります。
全く知らない方と、災害時・避難所という特殊な状況下で、最初からコミュニケーションを図るのは大変です。

日頃から地域で、公園で、動物病院の待合室でペットの仲間づくりを進めておきましょう。
この仲間は平時にはもちろん、災害時においても、きっと飼い主さんの心強い味方となってくれるはずです

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